商社勤務・オンラインMBAからの学び
目次
MOOCs(Massive open online Course)に代表されるオンラインで一流教育機関のプログラムを体験出来る時代に、IEのGlobal MBAはオンラインでの学びを最大限に活用する世界最先端のMBAです。そんなGlobal MBAを2017年12月に修了した卒業生に体験記を寄稿して頂きました。
時代に合ったプログラム
通常のMBAで学ぶ科目は網羅され、5~6人のグループ・プロジェクトを基本としています。日々、ビデオ会議やWhatsApp、LINEで連絡を取りながら進めていきます。
世界中に同級生がいて、24時間稼働して協力しながら課題に取り組みます。「今から寝ます。ここまでやってあるので追加作業宜しく!」とこれから起床するクラスメートに引き継いで、効率的にプロジェクトを進めています。仕事と両立することで、授業で得た知識を即座に仕事で実行して学びを深められるのも魅力の1つです。IEの起業家教育重視の方針に沿って、超一流のベンチャーキャピタリストや起業家を教授に迎えてのビジネスプランコンテストをする授業もあります。
一週間の流れ
土曜日に2コマ(90分×2)のライブ授業があります。2科目を1~2カ月並行しながら進め、随時入れ替えていきます。プログラムには2つの時間帯が用意されるので、無理なく参加する時間帯を選択出来ます。私もそうでしたが、学習への集中度を高める為、あえて居住するタイムゾーンの「早朝」や「深夜」に当たる時間帯を選択する生徒もいます。
月曜日から木曜日は、教授も参加するフォーラムと呼ばれる掲示板で、ケーススタディへの意見、関連する調査結果、自らの経験に基づく示唆等をクラスメートと共有します。フォーラムへの参加自体が授業とみなされて、1科目につき、原則毎日1つの書き込み(100~200 語)が求められます。ケースを読み込み、同級生の書き込みを全て読んだ上で流れに沿った意見表明が求められるので、毎回1、2時間かける必要があります。
並行して、次の土曜日のライブ授業に向けた予習でケーススタディ用教材の読み込み等を行う他、しばしば課題レポート(グループ・個人の両パターン)を提出します。同級生からは「休む間がない!」「大変だが、非常に良い学びになっている!」と感嘆の声が上がっていました。
同級生の質
世界の若手・中堅ビジネス界のトップ層が集まっています。マッキンゼー、P&G等のグローバル企業勤務者はもちろん、弁護士・会計士、起業家や医師、中には若くして中堅企業の取締役となっている者や某国の大統領ファミリーの出身者もいました。国籍や仕事の多様性が担保されており、毎回非常に示唆に富んだ議論が展開されます。英語力を上げて入学することが望まれます。
また、定期的にグループで360度評価をする機会があり、国際的な環境の中で自分がどのように周りから思われ、何を改善すべきか気付く機会も与えられます。1週間×3回実施されるマドリードでのレジデンシャル期間でお互いを深く知る機会も与えられます。卒業後もLinkedInやFacebookで繋がっており、生涯続く友情を育んでいくことになります。
仕事とプライベートとの両立
皆、両立しています。授業やフォーラムにはどこからでもアクセス出来るので、出張が多くても対応可能です。また、万一授業に出席出来ない場合でも教授にきちんと説明すれば追加課題を提出して単位を認めてもらえるのが一般的です。それでも、私生活にかける時間を減らさざるを得ないので、周囲や家族の協力と理解は必要です。
趣味にかける時間は一切削ることになると思います。私も一定の頻度で宴席に出席していましたが、深酒は避け、解散後に大量の水を飲むことが習慣になりました。二日酔いでは毎日続く勉強に集中出来ませんから。本MBAの副専攻、高い次元でのタイムマネジメント力が身に付きます。
最後に
本プログラムは、IEのミッション”Reinventing Higher Education”が正に体現されたものです。時代のニーズに正面から応える形で編成されている上、生徒からの提言を受けながら常に改善され続けています。大変な分、得られる学びは想像以上で、人生を変えてくれるプログラムです。授業料も他のトップスクールに比べて良心的で、奨学金をもらえる場合もあります。オンラインでのMBA取得を検討される方に、卒業生として自信を持ってお勧めします。