オンラインMBAの達成感
目次
※2020年卒業生でIE SMU MBAは終了しました。オンラインMBAはGlobal MBAをご覧ください。
フルタイムMBAへの留学は難しいけど、どうしてもMBAを諦められず海外のオンラインMBAを探していた時に、IE SMU MBAを知りました。その半年後に入学し、慌ただしくも充実した1年間を経て2016年10月に修了しました。マドリードのIEキャンパスで修了証書を手にした時、言葉では表せないほどの達成感がありました。体験談を交えながらIE SMU MBAについて紹介したいと思います。オンラインMBAを目指す方へ参考になれば幸いです。
Blended MBA=対面授業とオンライン授業の融合
対面授業を行う期間には、交渉、プレゼンテーション、プロジェクトマネジメントなど顔を付き合わせてこそ学べるスキルを、朝から晩まで集中して鍛えます。理論を実践していくことで習熟度が格段に上がります。授業が終わればクラスメートと共に食べて飲んでの毎日で、ここぞとばかりに「良く学び、よく遊べ」の精神で街に繰り出しては仲を深めます。
オンライン期間は月曜から木曜までオンラインフォーラム、土曜日はライブ授業が行われます。オンラインフォーラムは教授も交えてケースディスカッションして、各自5行の意見を5回は投稿するルールです。クラス全員参加の白熱した議論は忌憚ない意見が飛び交って最初は気後れしますが、すぐ慣れます。フォーラムへの投稿は意見の質の高さが重要で、英語力は二の次です。投稿を通じてディスカッションに貢献できている実感が自信に繋がりました。
ライブ授業は講義中心ですが、グループプレゼンテーションやクイズが行われることもありました。全て録画されていて、欠席しても後から見られますし、聞き逃すことがあっても安心です。
IE SMU MBAのお勧めポイントを挙げていきます。
Interactive
クラスメートは皆住んでいるところはバラバラですが、オンラインMBAと聞いて想像するような、ただ個人でパソコンに向かうばかりの勉強とは全く異なるものでした。
5回のレジデンシャル期間は世界中からマドリードシとンガポールに集まり、合宿さながら密度の濃い時間を過ごします。さらに、オンライン期間はほぼ毎週のようにグループレポートまたはグループプレゼンテーションが課され、5~6人のグループで提出します。コンサルティングプロジェクトを10カ月に渡って並行稼働するので、常に授業とプロジェクトの2つのグループワークに取り組んでいました。
授業や課題は質が高い上に量も多く大変ですが、クラスメートと協働して培うソフトスキルや経験は、ハードスキルに勝るとも劣らない学びです。
Project-based Learning
コンサルティングプロジェクトが必修科目です。数あるプロジェクトの中から自身の希望とクライアントの要望を総合して参加プロジェクトが決まります。IE SMUプロジェクトの特長は、期間が10カ月と長く、最終提案も含めて最低でも3~4回は各対面授業期間にクライアントと教授に進捗をプレゼンします。対面授業期間前はプレッシャーが大きく、どのグループも必死に成果を絞り出そうと奮闘していました。
私はシンガポールの化学工場における自動運転トラックの導入プロジェクトに参加しました。最終的にクライアントに良い提案ができてお褒めの言葉を頂けましたが、それまでの道のりは平坦なものではなく、ベンダー探し、投資利益率、リスクマネジメントなど様々な課題がありました。しかし、それらを解決していく中で、授業で学んだ知識を応用したり、公認会計士のチームメイトからファイナンスの手ほどきを受けたり、成長することができました。対面授業期間前にプレゼンテーションを推敲して、チームで何度も繰り返しリハーサルをしたのも今では良い思い出です。
Diverse and Close-knit Community
IE SMU MBAは1学年30人程度と小さめのプログラムです。入学も卒業も年1回しか設定されておらず、授業は全て必修のためクラスメートは入学から卒業までずっと一緒です。クラス替えがない学校のようで、顔と名前だけでなく、どこでどんな仕事をしているかまで覚えられる人数です。それでいて国籍、居住地はもちろん、業界や専門性も多様性に富んでいます。あまり馴染みのない科目でもほぼ間違いなく同じグループ内に経験豊富なメンバーがいて助けてくれます。
協力的なコミュニティーはIE SMUの財産であり、卒業後の今でも交流が続いています。(日本は観光地として大人気で春夏秋冬クラスメートの誰かが旅行に来ています)
High Return on Investment
MBAは時間的にも経済的にも大きな投資であり、留学に伴う引越や離職など環境変化を難しいと感じる方も少なくないと思います。しかし、IE SMU MBAは皆仕事をしながら学んでいます。少なくとも5回現地に行くのはそれなりに負担ではあるものの、離職する必要がないので機会損失は大幅に抑えられます。
仕事は充実していて続けたい、もしくは家庭の事情で今の環境から離れるのは難しいけどMBAを通じてステップアップしたい方にとってオンラインMBAは一つの選択肢になると思います。