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授業・生活~入学後一か月での感想 | IE University Japanese Alumni Club Tokyo Chapter
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授業・生活~入学後一か月での感想

Oct 17 2017

授業・生活~入学後一か月での感想

 

2017年9月からIEに入学した2人の学生から、現況について話を伺いました。

 

堀川さん
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    市川さん
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      Why IE? 

      堀川さん: 学校選びの基準は、

      • 1年制MBAであること(会社の規定)
      • 国際的な多様性に富むこと(国際的業務経験が少ないから)
      • テックに強いこと(会社のデジタル戦略やFintechに関わりたい)
      • アントレプレナーシップに強いこと(プロジェクト管理や新規事業立ち上げ能力を磨きたい)

       

      最後は、キャンパスビジットでIEを始めヨーロッパの複数校の在校生やAdmissionにお会いして、IEが自分に合っていると感じたのが決め手でした。

       

      市川さん: 大学での研究プロジェクトや会社でベンチャーに関わる機会が多かったので、アントレプレナーシップを学びたかったこと。デジタルマーケティングに携わる中で、デジタル化の潮流や可能性を知り、テックに強いIEを選びました。

       

       

      Core Period体験記 

      ――Core Periodの真っ只中。感想を教えてください。

      堀川さん: Term1はハードスキルとソフトスキルの科目が半々で、いずれも事前準備としてケースの読み込みが必要な上、短期間のグループワーク課題が課されます。また、ハードスキルの科目は個人の課題も断続的にあります。ハードスキルは証券アナリストの勉強や業務で扱っていたので苦ではありませんが、ケースの読み込みは登場人物や組織の言動やデータに対する考察も必要なので、深夜までかかることもあります。どんなに準備しても授業の中で付加価値をつけて発言しなければ意味がないのですが、どんどん議論が進み、上手くいかないことも多いです。グループワークは、7人の合意をとるのが難しいです。

       

      市川さん: 想像していた通り量が多く、全ての課題が完璧に終わることはないです。いかに課題を管理するかも学びのうちなんだと思います。経歴によって科目毎の大変さが違うので、グループメンバーと支え合って何とか進めています。どんな科目もケーススタディがあり、現実に起きていることを知って学ぶのは面白いです。

       

      ――面白いと感じている科目は何ですか?

       

      堀川さん: ソフトスキル系で、Innovation in a Digital WorldとLeading People & Team。前者は、Digital Innovationのビジネスモデルを考える授業で、こういった科目がTerm1から学べるのがIEの醍醐味だと思います。今後、企業への新技術の導入がテーマになるので楽しみです。後者は所謂Leadershipの授業ですが、主人公がMBA卒の中間管理職なことが多く、ボス、部下との間で揺れ動く感じが身につまされます。ソフトスキル系の授業は答えがないので、思考の幅が広がる感じが楽しいですね。

       

      市川さん: Financial Accountingが面白いです。悪戦苦闘していますが、仕事上での新たな知見を得ている気がします。教授が初心者にもわかりやすく教えてくれるので、助かっています。また、業務で感じていた疑問が解消して面白いですね。グループに大学で教えていた人がいるので、彼女のおかげでさらに面白く感じられるのかもしれません。またLeading People and Teamsという授業では、自分の思考を客観的に見られて、自己分析ができて面白いです。

       

       

      グループワークの感想

      ――IEはグループワークが多いですが、メンバーはどんな人たちですか?

       

      堀川さん: 台湾系アルゼンチン人、イラン系フランス人、ドイツ系ブラジル人、生粋のマドリード人、アメリカ人、インド人、私の7名です。直近の職場も、それぞれの母国ではなくモナコ、シンガポール、ロンドンと多岐に渡っていて、期待通りの国際的な多様性に満足しています。男女比も4:3でいい感じです。経歴も、ホテル、不動産、ITエンジニア、マーケ、金融リサーチ、金融サービスと分散しています。

       

      市川さん: コロンビア人(金融)、ニカラグア人(金融)、ブラジル人(ファミリービジネス)、チリ人(リテール)、フランス人(金融)、インド人(起業家)、私の7名です。女性は私を入れて2名。皆、効率的に仕事をしたいタイプなので、今のところ問題も起きていません。経歴も国籍もみんな違うため、考え方も違って、毎日何かしら発見があります 。それだけ違うにもかかわらず、一緒にプロジェクトをして、時に騒いで楽しく過ごせていて、多様性の醍醐味を感じています。

       

      ――グループワークの作業はどんな風に進めていますか?

       

      堀川さん: グループワークはほぼ全科目で出ていて、10月下旬〜11月下旬に提出と発表が集中するので、各課題毎にプロジェクトリーダーとメンバー2〜3人のユニットを作り、リーダーがスケジュール管理やプレゼンの骨子を作ってユニット全員で作業しています。皆が集まる時間には各課題のうち重要な議題、次のグループワークの議題、明日までの個人課題、を7人全員で議論・確認します。うちのグループは、金曜の夕方〜日曜夜までグループワークはしないことにしており、極力短時間で終わらせて、各自好きなことができるようにしています。

       

      私の担当する課題は、Innovation in a Digital Worldの授業でスペインの銀行のデジタル戦略を分析、プレゼンするものと、財務会計の授業で電子書籍会社の財務諸表を分析、プレゼンするものですね。早めに草案を作ってチームメンバーと議論しています。

       

      市川さん: プロジェクトを3~4人で分担しています。グループ内で課題を割り振って、時期によってうまくバランスが取れるようにしています。今はInnovation in a Digital Worldというクラスに向けてSocial Network企業の分析をしています。Term 1からテック系授業があるのはIEならではですね。期末に向けてマーケティングプロジェクトも進めています。特定企業をグループで1社選び、ブランディングや広告といったマーケティング戦略について分析、提言を行うものです。

       

       

       

      マドリードの生活

      ――生活面で今、苦労していることはありますか?

       

      堀川さん: 郵便物ですね。Amazonは近くの郵便局に留置できますが、それ以外の郵送物は日時指定ができないので行動が制限されます。あとはディナーの時間が21時からと遅めなので、妻子を連れていけなくて心苦しいです。

       

      私個人はマドリード3日目くらいから快適に過ごしています。大抵のものは揃うし、生活費がとても安いです。野菜、果物、肉、乳製品は日本より美味しいので、生活の満足度は日本より高いくらい。あとは湯船に浸かれれば完璧です。妻は、食べ物や生活リズムに慣れるまで苦労したようですが、 IE関連の女子会や駐在、在住者コミュニティにも積極的に参加して、今では満喫しています。長男も10月から保育園が始まったので、妻の負担が軽くなった上、長男本人にとっても集団生活や他言語に慣れるいい機会になっています。マドリードで数少ない気に入らない点は、スペイン人の喫煙率の高さですね。

       

      市川さん: これまで住んだ海外の都市と比べてマドリードは非常に住みやすいです。物価も安いし、お店も日曜や夜遅くも開いているので便利ですね。治安もいいので、スペイン時間の遅い夕ご飯もあまり気にせず外に出て行けます。

       

       

       

      休日の過ごし方

      堀川さん: 週末はグループワークがないので、授業の復習と家族との時間にしています。子供と遊ぶときは、Retiro公園の遊具が一番充実していますが、Ventas近くのEva Duerte公園や家の近くの公園に行くことも多いです。あとは夫婦で西洋絵画が好きなので、国立美術館の年パスを作って隙間時間にマドリードの美術館を巡っています。また、マドリード近郊には日帰りで行ける世界遺産の街が多いので、課題や授業の準備が早めに終わった時は弾丸で日帰り旅行もしています。次に一泊できるタイミングでサン・セバスティアンで本場のタパスを試したり、バルセロナでESADEやIESEの友人にも会ったりしたいですね。

       

      市川さん: 休日はまずは睡眠不足解消しています。後は新しいスーパーを見つけてご飯を作ったり、新しいパン屋さんを探し歩いてみたり、夜はクラスメートとご飯を食べに行ったりしています。

       

       

      MBA後のキャリアプラン 

      堀川さん: 社費留学のため会社に戻ります。留学前は海外関連事業に関わりたいと考えていましたが、これからの時代、ITが経営と密接に関わることは不可避なので、金融機関のIT戦略業務に関わりたいと思うようになりました。長期目標は、今のところ金融機関のユーザーや金融機関で働く人が効率的にサービスを活用、運用できる仕組み作りに携わりたいです。

       

      市川さん: キャリアは、まだ決めかねています。授業が始まって1か月ですが、以前より客観的に自分を見られるようになったので、目標と擦り合わせながら決めようと思います。そして何より、楽しい人生を送りたいですね!スペイン人のおおらかさに助けられている気がします。

       

       

      MBA受験生へのメッセージ

      堀川さん: IEの強みは、下記のようなことが挙げられます。

       

      • Term1からアントレプレナーシップやテック系授業が数多くある独特なカリキュラム
      • 国籍のバランスがよく多様性、国際性に富んでいること
      • トップランクのヨーロッパMBAの中でLBSと並んで都心にあること
      • 都心にも拘らず治安が良く、生活費も安いこと
      • 1年制プログラムにもかかわらず、1月入学と9月入学の滞在時期が重なって人脈作りや知見の共有がしやすいこと

       

      他方、弱みはあまり思い浮かびませんが、以下のような感じでしょうか。

       

      • 英語が母国語の生徒、教授は限定的なので英語の標準語を身に付けるのに向いていないこと
      • 日本人卒業生がアメリカのトップ校やINSEAD・オックスブリッジ・LBSに比べるとまだ少ないこと

       

      MBAに求めるものが、上記の強みと合致して、上記の弱みがそこまで気にならないようなら、IEは間違いなく入学する価値のある学校だと思います。機会があればキャンパスビジットしたり、Skypeで在校生と直接話したりしてみてください。

       

      尚、赤ちゃん連れの場合は、マンションの入り口からエレベーターまでにベビーカーが通れるスロープがあるか確認したようがよいです。また、保育園をご検討なら、合格後すぐに連絡した方が良いです。この辺りにご興味あれば、日本オフィス経由でご連絡ください。

       

      市川さん: 私は受験準備が大変でした。上手くいかないことがあっても、挑戦したいという気持ちを持ち続けて頑張れば結果もついてきますので頑張ってください!

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