キャリアゴールとMBA選び
目次
2018年9月の入学を控えたIEの日本人新入生の3名にお話を伺いました。
Why MBA? Why IE?
Eさん: IEとの出会いは、東京で開催された海外MBAフェアです。IEを選んだ理由は、
- イベントのブースで出会った卒業生の方々が生き生き輝いて見えて、私も皆さんのようになりたいと純粋に思えたから
- 学生の多様性を重視しているから → 将来的に外資系企業や国際機関で働きたいので、文化背景や物の考え方が異なる多国籍の学生と学べる環境は魅力的
- Social Impact Labに参加したかったから → 2学期に、IEの卒業生が立ち上げたNGOが運営する南アフリカのプロジェクトで、問題解決に向けた提言を行えるSocial Impact Labに参加し、1学期に学んだ事を実際のプロジェクトで実践したい
Hさん: アントレプレナーシップ、多様性、1年制で学校を絞り込みました。
- 海外のスタートアップと共同で新規事業を生み出せる人材になることがMBAの目的だったこと
- 米国MBAの研修に参加した経験から、人種が偏っているより多様性に富んでいる環境の方が学びが多いと感じたこと
- 年齢的に1年制が良かったこと
が理由です。IEとその他数校に絞った後は卒業生、現役生に会って相性を確認しました。IEは第一志望ではなかったですが、先輩たちのスマートかつ情熱的である方が多く、経歴が多様で話していて面白いという魅力に魅せられて一気に第一志望になりました。
伊地知さん: MBA後の展望がはっきりしていたので、1年制の大学に絞りました。あとは、国籍のみならず職歴や考え方などの多様性が豊かであること、ソーシャルインパクトに対する意識が高いこと、英語以外の言語を習得、または磨ける環境であることを求めていました。最後はフランスのビジネススクールと迷いましたが、相性と卒業生ネットワークがIEを選ぶ決め手になりました。
それぞれのキャンパスビジット
Eさん: 私は、出願する数か月前にキャンパスビジットしました。出願時期を12~1月に設定して、キャンパスビジットは出願の2~3か月前の10月下旬に行うことにしました。仕事が休みづらく2泊4日という弾丸ツアーでしたが、学校の理解を深めることができ、留学への実感が湧きました。
1日目 早朝にマドリード到着→夜に在校生の方2名とディナー
2日目 学校でアドミッションの方とミーティング→キャンパスツアー→別のアドミッションの方とカジュアルランチ→在校生の方6名とミーティング→夜に在校生の方2名とディナー
3日目 早朝の飛行機で帰国
在校生の方々から、受験に関する質問に対してとても丁寧なアドバイスを頂くことができました。帰国後も連絡を取って頂き、大変お世話になりました。多くの先輩と繋がりが構築できたのはキャンパスビジットしたからだと思います。また、Admissionに熱意を直接伝えられて良かったです。最後に”See you in a year!” と言われてモチベーションが更に高まりました。
Hさん: IELTS、GMATのスコアが年末まで揃わず、合格後にキャンパスビジットをしました。日本で定期的に開催されるイベントや授業に積極的に参加し、IEの雰囲気は大体掴めていたので、キャンパスビジットの目的は、ほぼ生活環境の調査目的でした。私は妻と娘を連れていくので、家族が住める街であることが重要な要素でしたが、行ってみるとその不安は一気に吹き飛びました。東京より住みやすいのではと思ったくらいです。
伊地知さん: 私は面接の時にキャンパスビジットしました。面接の翌日に在校生の方数名にお時間を頂き、授業の内容や雰囲気、学校生活について教えて頂きました。実際にキャンパスを訪れて在校生と話すことで、IEに対する理解が深まり、他大学と比較しやすくなりました。
MBA受験
――受験で一番大変だったことは?
Eさん: 私の仕事は海外出張が多く、日本と海外を行ったり来たりしていたので、体調管理と受験準備を進めることが難しかったです。受験中は、憧れのマドリードで勉強している自分の姿を想像しながら、頑張りました。また、私立文系出身の私には数学の勉強が大変でした。オンラインの数学授業を取り、出張先で仕事の合間に勉強していました。
Hさん: 社費留学の選考に通って10か月で準備をする必要があり、全て大変でしたが、特にIELTSとGMATを並行して勉強した時期は大変でした。理系出身のためGMATは比較的得意でしたが、800時間くらい勉強したと思います。その勉強と並行してIELTSのスコアも上げなければならない。仕事もしなければならない。子育ても。と年末は結構追い詰められていました。
伊地知さん: GMATですね。海外出張が多かったのと、受験費用を抑えたかったのとで予備校に通わなかったのも苦労を助長しました。GMATはごまかしが利かない試験だと思うので、予備校などで体系的に学習するのがいいのかもしれません。
――インタビューの感想を教えてください。
Eさん: トリッキーな質問が多いこと、他校のと比べて時間が長いのでしっかり対策した方が良いことを在校生から聞いていたので、気合を入れて対策しました。マンツーマンのSkypeレッスンを1か月間に5回(1回1時間)行いました。出願後2週間程でインタビューに呼ばれると想定し、早めにレッスンを始めました。カウンセラーは数百人の受験生をサポートされた方で受験校の特質をよく理解していて、レッスンの質は高かったです。彼のレッスン無しに合格は無かったといっても過言ではないくらい感謝しています。
Hさん: スピーキングに不安があったので、先輩方に質問内容を聞いた上で、想定問答集を作成し、繰り返し練習しました。インタビューは、アドミッションとSkypeで約1時間しました。ケースが出され、状況説明、質問を全て口頭で言われたため、リスニングが大変でした。面接官が親しみやすく、私の良さを引き出そうとしてくれたので、リラックスして対応できたのが勝因でした。
伊地知さん: 面接対策は、エッセイカウンセラーと数回Skypeで行いました。基本的な質問の受け答えを一通り練習しました。実際の面接も基本的な質問が殆どでしたが、時事関連の話題を振られることや、ケースもありました。面接は45分くらいで雰囲気は和やかでしたが、面接のテンポは速く、適度な緊張感がありました。
MBA生活への期待と不安
Eさん: 授業についていけるか不安です。大学も前職も経営と異なる分野だったので、MBAで今までと違う観点で物事を考えたり、経営に関する知識を身につけたりしたいです。また、自分の経験や知識がどのくらいMBAの授業の中で役に立つのか、自分の領域の中でMBAの価値をどう見出せるのか、とてもワクワクしています。
Hさん: 期待とワクワク感が圧倒的に大きいです。強いてあげると、1年後何も成長できていないかもという不安はあります。ただ、日本人同級生だけを見ても面白い人ばかりなので、世界中の優秀な同級生と1年間切磋琢磨し、自分の想像を超えて成長したいです。
伊地知さん: MBA後、働く業界・職種・地域すべてを変えたいので、それに必要な知識や経験を得られるだろうか、という不安は多少あります。ただ、それ以上にIEでの学びや出会いが様々な可能性を開いてくれると期待しています!
MBA受験生へのメッセージ
Eさん: 英語やGMATのスコアメイクはもちろん、志望理由や志望校が明確なことが重要だと痛感しました。特にIEは学校との相性を丁寧に確かめていると思います。自分が本当にIEに合っているかを入学前に判断するのは難しいと思いますが、私は卒業生、在校生、Admissionから沢山アドバイスを頂き、キャンパスビジットすることで学校との相性を整理できました。それが受験での自信に繋がり、辛いときも諦めずに前へ進めました。受験中は大変なことも多いと思ですが、体調に気を付けて頑張ってください!
Hさん: 仕事とMBA受験の両立は本当に大変だと思います。特に、仕事は自分でコントロールできないことも多々あるので、睡眠時間を削って勉強時間を確保するのはストレスが溜まることだと思います。ただ、そんな大変な状況だからこそ、合格をした時の喜びは格別です。30歳前後になって飛び上がるように喜べる機会は非常に貴重なので、自分を信じて頑張ってください!
伊地知さん: MBAの受験プロセスは、自分の強みと弱みを把握し、中長期的なキャリアゴールの実現のための課題を整理するとても良い機会だと思います。受験中は色々と大変だと思いますが、受験を終えて振り返れば本当に多くの気付きがあると思います。ときには息抜きして、同僚や友人などと意見交換しながら、引き続き頑張ってください!