
私費・家族帯同・現地出産のマドリード生活
目次
2018年1月入学、International MBAプログラムのMです。家族帯同で留学した私費生のマドリード生活の実態をご紹介したいと思います。
家族構成
- 妻: 海外経験一切なし、渡西当時は英語&スペイン語共にほとんど話せなかった。マグロと間違えて生の牛肉を醤油漬けにして食卓に出してしまう程度のおっちょこちょい、2018年夏に第二子出産予定。
- 息子: 6月で2歳、未だ髪が生えそろわない弾丸ボーイ。イヤイヤ期入りかけ。いつもどこかに頭をぶつけて生傷が絶えない。好きな物は飛行機と女の子と砂遊び、嫌いな物はパンの耳。
家族全員同時にマドリードに来ました。「スペイン語学習」「マドリードの食事食事」「医療(産婦人科・小児科)事情」「保育園事情」「子連れでの楽しみ方」の順でお話させて頂きます。
スペイン語学習
マドリードで生活していく上でやはりスペイン語は避けて通れません。パートナーに関しては、
- IEのプレコース: 入学前/短期集中(5日間)と中期(3週ほど)のどちらか/IE生無料だがパートナーは300Euroほど/基礎のみ
- IE提供のSpanish Class: 入学2か月後から/毎週1回80分が12回程/パートナーも生徒同様無料/事前テストの結果次第で上級~超初級までレベルは様々
- IE提携の語学学校: マドリードに点在/時期、内容自由/多少の割引あり
- スペイン在住の日本人の個人レッスン: 実際に利用した先輩の方からの紹介(利用していないため詳細不明、個人塾のようなもの)
といった選択肢があります。私の妻は上から2つを利用し、現在は日常生活で困らない程度に話せるようになりました。全て組み合わせて相当ハイレベルなところまでスペイン語を習得する方もいらっしゃるそうです。
マドリードの食事事情
特に自炊について書くと、野菜は比較的安く、日本の半分程の値段で手に入るものもあります。肉は切り方が違うので使い勝手が少し悪いですが、鳥、豚は安くておいしいです。
特筆すべきは、マグロです。学校からメトロと徒歩で20分ほどのところにChamartinという、日本の豊洲市場(旧築地市場)のような市場があります。そこで北欧の脂がのった絶品サーモンや、日本より遥かに格安の大トロが手に入ります。手巻き寿司をまさかマドリードでも楽しめるとは思いませんでした。ヨーロッパ随一の市場だそうです。ここではお肉も指示した通りに切ってくれるので、すき焼きを家で楽しむこともできます。
医療(産婦人科・小児科)事情
妊娠について
学校提携の保険に入っていれば指定病院での診察に限り、全額補償されます。立替ではなく病院で会計する必要がないので日本と比べてかなり楽です。出産前の定期検査の内容は日本よりむしろ進んでいます。言語の壁はありますが、どこの総合病院にも英語が出来るスタッフはいるのでよほど説明が難しい症状でなければ、どうにかなります。
小児救急・小児科
学校近くの総合病院が24時間診察してくれるので安心です。息子と全力で遊んでいて右腕を脱臼させてしまった際も、夜の10時過ぎの診察でしたが、待ち時間ほとんどなく、すぐ対応してくれました。もちろん救急でも全額補償です。定期予防接種も無料で受けられます。
保育園事情
学校周辺にいくつか保育園があります。中にはIEの卒業生が運営しているものもあります。私たちが見た限り、月に300~500ユーロぐらいの保育料が一般的です。中には英語とスペイン語のバイリンガル教育が基本のものなど、日本の幼稚園顔負けの内容の保育園もあります。ちなみに私たちはまだ子供が小さいこともあり保育園は利用していません。
子連れでの楽しみ方
どの入学時期の学生も子連れ同士のネットワークがWhatsApp上で作られるので、そこで声がけしてみんなでピクニックしたり、誕生日会をしたりしています。もちろん日本人の子連れ同士も入学年度を超えて交流があります。あとは教会で週2回ほど英語のプレイグループが開かれていて(1回5 ユーロ)そこでマドリード在住のIE生以外のネットワークに参加することもできます。
学校の周りはマドリード市内の中心地ですが、相当数の公園があります。メトロで10分程の所にあるRetiro Parkは、日本の駒沢公園や井の頭公園並みの広さに入場自由の植物園、庭園、遊具が所狭しとあって、子供を遊ばせるのに不自由することはありません。ちなみに私の息子の誕生会を来月Retiroで開く予定です。また、メトロで30分程行ったところに、昔王族の狩猟場だったCasa de Campoがあり、こちらも相当広く、手つかずの自然が広がっているのでピクニックに最適です。
マドリードの中心部と立地がとにかく素晴らしいので、子育てで何か不便な思いをすることは本当に少ないです。家族連れを躊躇されている方の力になれれば幸いです!