Startup Labの起業プロセスとは
目次
Startup Labは5週間、チームでビジネスプランを練るプログラムです。2017年9月入学の中から170名という非常に多くの学生が参加しました。
Startup Labの実際
IEのStartup Labが他校と違う最大の特色は、5週間Startup Labのみに集中できるところです。チームでプランを作り上げ、起業に必要不可欠なことを授業で学び、顧客の声を聞き、さらにビジネスプランを改善していく、非常に実践的な経験ができます。
授業で学ぶのはリーンスタートアップ、デザインシンキング、資金調達等の科目で、教授から具体的なアドバイスをもらえます。 また、サポート体制が非常に充実していて、教授陣は30名以上、メンターは20名以上、あらゆる業界のエキスパートが30名以上。どんなビジネスを立ち上げても、何かしらの専門性、経験、知見を持った人から的確なアドバイスを得られます。
毎週、メンターと面談し、起業家、ベンチャーキャピタル、アクセラレーターの前でビジネスプランを発表する機会があり、かなり鋭い指摘を受けることになります。発表は4~5分なので、いかに短時間で要点を盛り込むかが重要になります。毎回のフィードバックで重視されるのは、Scalable、Innovative、Validate、そしてチームの強みがいかされているかという点でした。毎週4~5チームが発表するので、他チームのビジネスから学べることも多くあります。
各チームのビジネスプラン例
各チームから出されるビジネスプランは、IEの多様性を象徴する多種多様なアイデアが出されました。一部、例を挙げると以下の通りです。
- ゲームユーザ向けのブロックチェーンを使ったサービス
- ペルー産のクラフト・ビール
- バナナ粉・ココナッツを使った健康志向なスナック
- レストラン向けのSaaS
- 料理器具提供
- 高齢者人材活用
- 視覚障害の早期発見サービス
- 低所得者向けのソーシャル・レンディング・プラットフォーム
- 子供服レンタル・シェアリング
- Uber等と提携した社内での飲食提供サービス
- 高級時計レンタルサービス
- P2Pのエネルギートレーディング
- 旅行者向けに農村体験を提供する旅行企画サービス
楽しかったところ、苦労したところ
5週間もの間、IEの様々な資源を使ってビジネスプランを深堀り、改善していく過程が楽しかったです。他チームを見ても、当事者意識が高く、みな夜遅くまで学校に残り、熱くプランを議論している様子が印象的でした。また、各自の異なる専門性や強みを生かしてビジネスプランを改良していくので、チームの躍動感を味わえた絶好の機会でもありました。
一方、ビジネスプランを毎週の発表に向けて改善し、授業の課題もこなすという非常に忙しい5週間をどう過ごすかがStartup Lab成功の鍵になります。メンターやパネリストのフィードバックをもとに、ビジネスプランの方向性を変更したことがあり、そうするとさらに時間がかかりました。Startup Labに興味を持ち、IEを目指される方がいらっしゃる場合、早めに自分のビジネスプランを練り、仲間を見つけ、教授にアドバイスをもらっておくとスムーズに進められるかと思います。Start-Up Labの責任者のインタビュー記事がありますので、ご興味があればご覧ください。