本社で経営に近いことがしたい | IE University Japanese Alumni Club
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本社で経営に近いことがしたい

8月 21 2018

本社で経営に近いことがしたい

 

私費留学でInternational MBA卒業後、前職のソフトバンクに戻り活躍する卒業生、東郷太郎さんにお話を伺いました。

 

東郷 太郎
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    Why MBA? Why IE?

    新入社員の頃、孫さんの会議に出たり、役員と直接話たりして、自分は仕事ができると思っていました。でも、Ustreamに出向して、自分に足りないものがあることに気付きました。本社がアメリカで、開発がハンガリー、そんな国際的なスタートアップの環境下で、ビジネスのハードスキルやグローバルで通用するソフトスキルを体系的に学ぶ必要性を痛感し、MBA留学を考えました。

     

    IEを選んだのは、都会が好きなのと、都会の方がビジネスの機会に多く触れられると思ったからです。IEにはTelefonicaとかSantander、Goldman Sachsなどの経営陣が来てくれますよね。あと、直感的に街としてのマドリードが好きになったのも理由の1つです。

     

     

    Startup Labでビジネスを作る

    Business Impact Labはコンサルタント養成プログラムのようなイメージがあり、自分でビジネスを作る方が面白いと思ってStartup Labを選びました。そこでパーキングのシェアサービスのビジネスプランを作りました。AirBnBのパーキングバージョンです。今でも当時のメンバーの1人、ウクライナ人の同級生がマドリードに残って投資家を探しています。Startup Lab後、チームはVenture Labを選択しましたが、僕はVenture Labには参加しませんでした。

     

     

    本社で経営に近いことがしたい

    卒業後、元々休職していたソフトバンクに復帰しました。IEで知り合った彼女のいるイギリスでの就職を模索しましたが、ビザが取れず一旦日本へ帰国。外資系を始め複数の会社を見ましたが、経営に近いことが出来るのはソフトバンク本社だと思っていたところ、ソフトバンクの新規事業開発の部署に異動していたUstream時代の上司に声をかけて頂きました。

     

    戻ってからはクラウドとセキュリティ分野の新規事業開発に参加。2018年4月末にTelefonica(スペイン)、Singtel(シンガポール)、Etisalat(UAE)という世界の大手通信企業と共同でセキュリティ・アライアンスを発足させしました。今後は役割が変わって、ソフトバンクのファンド部門が出資した企業とのジョイントベンチャーを立ち上げることになるので、ますますIEでの学びが活かせそうです。

     

    ――卒業して10ヶ月くらい経ちましたが、現職で面白いと思うことは?

     

    一番は、諸外国の人と働けることですね。IEの授業後の飲み会の様子を思い出します。仕事の仕方も、社内での合意の取り方も皆違うんです。日本も合意を取るのに時間かかりますが、実はアラブの方がもっと時間かかるとか、多様性を肌で感じられるのが面白いです。

     

     

    IEでの学びが今も活きている

    IEで発見した自分の意外な長所は、プレゼンの冒頭に注目を集める切り込み隊長の役割が得意なこと。Startup Labも僕が最初に出て、場を暖めていました。もっと英語がうまい人の役割だと思っていましたが、ノリと必修科目で学んだプレゼンテーション力、聴衆を取り込む工夫をするうちに自信がつき、今でも大事な財産です。

     

    今の部署はソフトバンクの中でも通信事業でないことをする3人チームで、日本人は僕だけです。日本は最初に完璧な提案を持っていかないと怒られますが、最初にどうしようもない提案を持っていて、上司や客に怒られながらどんどん良くしていく文化があるんです。

     

    例えば、渋谷でうまいラーメン屋を探そうって言っているのに、誰かがなぜか、秋葉原でうまいカレー屋が見つかったと言ってくる。そうしているうちに最終的に恵比寿でミシュランスターのトンカツ屋が見つかってみんなハッピーになる、といった感じです。

     

    ――目の前にある課題は、本当は解決しなきゃいけない課題じゃないかもしれない。

     

    そうなんです。IEに行っていなかったらこの考え方の道筋を理解できなかったと思います。日本人は渋谷でうまいラーメン屋を探して提案することは上手なんだけど、そこからミシュランスターの恵比寿のトンカツ屋を見つけてくるって発想になかなかならないんです。今でもラーメン屋を持ってくることがだいたいは正しいんですが、ソフトバンクの今のチームはデザイン思考の議論ができるチームだから居心地がいいんです。

     

     

    世界中から指名がくる人になりたい

    今後10年単位の目標は、中東やアフリカ、世界中どこからでも指名してもらえる人になりたいということ。今はソフトバンクの看板を背負って戦っていますが、それが外れても誘いが来るよう、ネットワークを広げ、たくさんのジョイントベンチャー立ち上げて成功させていく、という実績を作りたいです。そして次は、会社をゼロから作って立ち上げたいです。

     

     

    MBA受験生へのメッセージ

    自分が何をしたいか、5年、10年でどんな人間になりたいかを見据えて学校選びをしてください。例えば、僕は元々動画ビジネスをしていたので、将来的にはエンターテイメントに関わる仕事がしたかたったんです。でも、それよりも国際的な環境で働きたい気持ちが強かったので、結果IEに留学して正解だと思っていますが、もし僕の中でエンターテイメントの道への希望の方が強かったら、別の学校にした方が良かったかもしれない。あとで後悔するのはもったいないから、将来のビジョンをしっかり持って、キャンパスビジットした方が良いです!

     

    ――どんな後輩に来て欲しいですか?

     

    一緒に話していて、楽しい人。話が進む人が良いです。自分が知らないことを知っている人と話すのって面白いので、ひとつの専門分野に特化している人でも良いですね。ビジネスって結局、世界共通で一緒にいて楽しい人が一番なんで、そういう人が良いと思います。

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