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MBA受験の苦労を語る | IE University Japanese Alumni Club Tokyo Chapter
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MBA受験の苦労を語る

Sep 19 2017

MBA受験の苦労を語る

 

2018年1月からIEに進学を決定した皆さんと座談会を開催し、受験勉強について伺いました。

 

森さん
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    市川さん
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      中村さん
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        合格までのタイムライン

        森さん: IEGATとGMATを同タイミングで受験後、2週間程度でエッセイ等出願書類を揃えて提出。2週間程度でスカイプでの面接依頼が入りました。ちょうど他大学の面接で欧州にいたため、直接キャンパスに行く約束をしました。キャンパス訪問時に在校生を紹介してもらい、授業や学校の雰囲気を共有して頂きました。日本オフィスに仲介してもらったおかげでスムーズに話が進んで大変感謝しています。出願から結果発表まで約1ヶ月程度でした。

         

        市川さん: 本格的に受験勉強を開始したのが、2016年秋くらいです。2017年2月にIELTSとGMATのスコアが揃ったのでエッセイを書き始め、同年5月頭に2018年1月入学希望で出願しました。すぐ面接の依頼が来て、1週間後にSkypeで45分ほど面接。さらにその1週間後にメールで合格通知が届きました。非常にスピーディでした。

         

        受験勉強は、とにかく時間の捻出が大変でした。平日は毎日12〜14時間は会社にいる生活で、土日もどちらかは必ず家族と出かけると決めていたので、睡眠時間を削るしかありませんでした。GMATのスコアが揃うまでの数ヶ月は朝4時起床が続き、エッセイや面接対策の時期になると24時帰宅後にカウンセラーと1時間Skypeでセッションをして、肉体的に追い込まれました。

         

        中村さん: 私は、2017年7月初旬からエッセイを書き始め、中旬にIEGATを受験。その後、2017年8月に出願した10日後に日本で面接、面接の約1週間後に合格という流れでした。迅速な対応のおかげで8月末に合格を頂けました。IE日本オフィスの方と2015年10月の説明会で出会ってから約2年間、個別面談や、IE卒業生の集い、留学生の壮行会などで何度もお会いする中で、IEへの理解を深めていきました。

         

         

        受験勉強で大変だったこと

        森さん: GMATが大変でした。中学受験をしている人が圧倒的に有利な内容ですが、田舎育ちの私はそういう教育を受けておらず、地頭に全く自信がありませんでした。日本人は数学で満点を取る人が多いですが、私には難しそうだったので、別のところでカバーするために複数の予備校に通い、個人レッスンもお願いして弱点を潰しました。

         

        市川さん: 学部のGPAが1.7と壊滅的に悪かったので「どれだけ頑張ってもGPAで足切りされるのではないか」という不安と戦いながらお金と時間を投資することが精神的にきつかったです。

         

        中村さん: 私は、TOEFLで目標点の100点を取得するまでに2年近くかかりました。特にSpeakingとListeningで苦労しましたが、これはもう粘り強く勉強するしかないですね。GMATは、Verbalスコアが上がらない上、Prepでいかに高得点を取っても本試験で大コケ、逆もまた然りで、成績変動が激しく苦悩しました。最終的には、IEGATに救われました。

         

         

        TOEFL/GMAT/IEGAT対策法

        ――皆さんを苦しめるスコアメイクですが、これから受験する人にお勧めの勉強法はありますか?

         

        森さん: GMATは、現状把握して分析を繰り返し、点数が取れないタイプの問題をいかに潰せるかが勝負です。時間の捻出が難しかったので、予備校や個人指導を活用しました。小中学生に紛れてKUMONに通う人もいるそうです。 

         

        中村さん: TOEFLは時間をかければ必ずスコアが上がります。合計スコアが伸びなくても、各セクション毎に少しずつ最高点が更新されるはずです。それをモチベーションに頑張ってください。

         

        • Listening: 同じTOEFL教材を何度も使ってシャドウイングよりも暗記・暗唱を重視するうちに「単語と単語の繋がり」の癖が見えるようになり、聞き取り力が飛躍的に上がりました
        • Speaking: 純ドメが得点するには発音矯正が必要なので、予備校で指導を受けて、安定的にスコアが取れるようになりました

         

        GMATで安定して高得点を取るには、読解力(文構造把握力・文意把握力)と速読力が必要です。GMAT特有の単語も含め語彙力を養い、RCやSC中の難解な文構造を瞬時に把握できる練習を積むと良いです。私は2つ予備校に通ってVerbal対策に13ヶ月間費やしましたが、結局2回目と5回目の合計スコアが同じで、最後まで目標点に到達できませんでした。

         

         

        エッセイ対策

        森さん: 人生横道に逸れながらここまで来たので、エッセイの材料には事欠きませんでした。USだとテスト成績重視ですが、欧州は個性を見てくれる傾向が強いと思います。GMATのスコアが足りずに出願したのに、先に面接を済ませてスコアアップを待ってくれる学校もありました。

         

        中村さん: 私も、社費留学の社内選考でエッセイを書いた段階で考えをまとめていたので、出願時のエッセイは苦労しませんでした。早い時点で、エッセイの王道質問に対しての答えを用意すると良いと思います。

         

         

        IEGATを受けた感想

        ※ IEGATの試験内容、学習法に関する感想は、2020年10月現在、2018年1月入学生が受けたものと内容が異なるため割愛します。

         

        中村さん: 私はIEGATを受けて救われた者の一人です。IEGATという制度に、IEの懐の深さを感じました。GMATスコアがMBA受験生の能力を測る絶対的な指標でないことは周知の事実ですが、各学校の基準点を取得しないと合格は難しいのが現実です。MBA生やIE生に求めものを考え、コストをかけて独自にIEGATの仕組みを作っているIEに、MBAへのたゆまぬ探求と、受験生に寄り添う姿勢を感じました。

         

         

         

        インタビューの感想と対策法

        ――IEの面接はどのように行なわれましたか?

         

        森さん: IEの面接は1時間程度で、自己紹介や強み弱み、Why IE?Why MBA?等よくある質問ばかりでした。驚いたのは、ケーススタディを出されたことです。

         

        市川さん: Skypeで45分の面接でしたが回線の調子が悪く、最初にお互いの顔を確認して挨拶した後は音声のみでした。私の場合、8割がトリッキーな質問でした。変わった状況を説明されて「自分だったらどう意思決定するか」を求められるケースを複数聞かれました。テック系の質問も多かったですが、これは私がMaster in Big DataとのDual Degreeで出願したからだと思います。

         

        中村さん: 来日中のAdmissionと対面で面接しました。和やかな雰囲気でしたが、面接1時間の予定が1時間半になり、トリッキーな質問も多かったです。7割が答えを用意していない質問でした。「なんで難しいこと聞いてくるんや~」と思っていましたが、私だけじゃなかったんですね。

         

        ――事前に練習できない質問もあるんでしょうね。皆さん対策はどうされましたか?

         

        森さん: カウンセラーにのIE受験者の情報を共有してもらったり、過去の面接を漁ったりして対策しました。質問を書き出し、自分で回答を用意して、カウンセラーと練習しました。自分の回答をどう質問されても対応できるように、why?を繰り返し、回答に一貫性を持たせ、できるだけ実践に近い形で練習を繰り返しました。今までやってきたことと今後の目標に対して、どのようにMBAが絡んでくるのかを明確にする必要があると思います。

         

        私は、Admission担当者が来日する機会があり、出願前にお話しました。履歴書を渡し、その場で面接のような形になりました。ここで聞かれたのは、これからの未来についてあなたの考えを聞かせて、など。いろいろな話題を交えて楽しみながら話せました。トリッキーな質問には、焦らず考える時間が必要であれば素直にそう言って、最善を尽くせるようにすれば良いと思います。

         

        市川さん: ネットで情報収集した結果、IEはローリング制なので面接に呼ばれる確率は高いが最終合格率は2割だし、2度目の面接が設定されることもあるとわかったので、一発合格することを目指しました。意識したのは、面接を楽しんでいることが伝わるように話すこと。予想外の質問に綺麗に答えきれる人はそういないので「プレッシャーがかかる中、不確定要素が多く、柔軟性や創造性が試される状況を楽しめる人間かどうか」が大事なんだろうと考えました。実際楽しかったですし、そういう形式の方が自分を差別化しやすいので有難かったです。

         

        中村さん: 私が本格的に面接対策をしたのは出願~面接まで約2週間です。私は、出願後3日程度で面接依頼を頂いたので、その後更に練習し、面接本番10日前から計5回、3名のコンサルタントに模擬面接をしてもらいました。心がけたのは、楽しむこと、普段通り正直に自分らしく行うこと、双方向のコミュニケーションを取ることの3つです。

         

        ――これから面接を受ける人へのアドバイスはありますか?

         

        市川さん: 「最後に何か言いたいことは?」と聞かれた時、キャンパスビジットの体験を話しました。その時、案内してくれた在校生の”This school is forward-looking.”という言葉が、僕が訪問して感じたワクワク感と符合したこと。自分もIEの一員になりたい気持ちが強まったこと。面接担当者が嬉しそうに聞いてくれたので手応えを感じました。IEのAdmissionはほぼ全員が卒業生で、IEが大好きでこの仕事をしているので、学校への熱意が伝わりやすいと思います。

         

        中村さん: 準備していない難しい質問を聞かれたら「自分の過去のエピソードを活用しながら話す」と良いと思います。そうすれば、自身の記憶なので自然に話が組み立てられますし、自分らしさと説得力も生まれます。

         

        最後に個人的なことですが、初めに面接に指定された日が、妻と一緒に両親学級に行く予定の日で、悩んだ末に面接を優先させるとAdmissionに連絡したんです。すると、Admissionが「両親学級は大事!奥さんと子供を大切にして!面接日は変更するから!」と言って面接を一日ずらし、日曜日に実施してくれました。IEの温かさ、受験生やその家族に対する心遣いを強く感じました。

         

         

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